部下へ一つだけ願うこと

ブルーハーツって知ってますかね?そのヴォーカルとギターが、甲本ヒロトと真島ですが知ってますか?その後ハイロウズというバンドを結成し今現在はクロマニヨンズというバンドをやっています。私は彼らのバンドが好きで、好きになってもう30年になりますが今も変わらず好きで年一回は彼らのライブを観に行っています。その彼らの曲に、厳密にはヒロトの曲ですけれども「キスまでいける」という曲があるんです。その曲の歌詞、ちょっとキスとは関係ないんですけれども、その歌詞ですね、いいですか、


雲は浮かんで  ただ浮かんでいた

僕らは違った  僕らは飛んでいた

風とは別の方向へ  翼よ あれがパリの灯だ


という歌詞があるんです。もう一度言います。


雲は浮かんで  ただ浮かんでいた

僕らは違った  僕らは飛んでいた

風とは別の方向へ  翼よ あれがパリの灯だ


という歌詞です。どうっすかね?もちろん私がここで述べているということは仕事のことで述べているんですけれども、例えばですね、うちの会社にもどこかの営業所に、分からないですけれどもこの営業所にも、雲のようにただ浮かんでいるだけの作業員がいるかもしれない、雲のようにただ浮かんでいるだけの事務員さんがいるかもしれない、いて欲しくはないけれども雲のように浮かんでただなんとなく流されてるだけの所長様もいるかもしれない。いや、間違いなくどこかには、あるいはあちらこちらに、いると思う分けです。私はですね、自分で飛んでいたいと思う分け、自分で飛んでいたい、それは自分の意志で、自分の発想力で、自分の決断力で、自分の行動力で、なんとなくの風に抗い私は自分で飛んでいたい、そして自分の目指すパリの灯へと到達したいと思い日々そのように考え行為しているつもりです。まあ、サラリーマンなので、会社の風と別の方向へ行こうとは考えませんが、会社が間違っていると思えば意見を呈し調整を図りたい。雲のようにただなんとなく浮んでいるだけではなくて自分で飛んでいたい。
それで何を言いたいかというと「みんなも飛べよ」ということではないんです。「みんなも飛べよ」とは私は言わない。それは人それぞれだからです。なんとなく浮んでいるだけのほうが幸せの人もいると思うし、まあ与えられた仕事をこなしていることは大前提ですけれども、その辺の感覚は人それぞれだと思うので飛ぶことを押し付けることは必ずしもその人を良いほうへ導くとは思わないわけ。それで、何を言いたいかというと、とりあえずこの話は置いといて・・・・我々は日々の大半をこの職場で過ごしているわけれだけれども、その長き時間を注いでいる仕事に、やりがいを感じたほうが良いか、感じないほうが良いか、となった時、これはまず間違いなく感じたほうが良いと言い切れると思います。まあ、中にはやりがいなんてウザいとかいうへそ曲がりもいるかもしれませんが、本音の根底の部分ではとりあえず100パーセントやりがいを感じたほうが良いでいいのではないかと思うんです。そして私が言いたいのは、やりがいを感じるためには「飛んだほうが良いんじゃないか」ということなんです。100パーセントのもののために「飛んだほうがいいんじゃないか」と。自分で考え、自分で発案し、自分で行動して。
なぜこんな話をするかというと・・・私が一つだけ願っていることがあるんです。皆さんに対して一つだけ。それは自分は頑張っているんだと胸を張って欲しいということです。愛する家族に、愛する人に対して自分の頑張りを誇って欲しいと。みんなが日々頑張っているのは私が一番分かっているわけ、みんなが朝から晩まで毎日毎日頑張っているのを一番知っているのは私たちだと思うんです。この仕事を誇れるのであれば一番素晴らしいだろうけれども、もしかしたら「このクソ会社」なんて思っている人もいるかもしれない、それはそれで仕方がないことかもしれないある程度は、でも、仕事を誇れなくても、自分の頑張りを誇って欲しい、愛する人に対して俺は頑張っているんだと胸を張って欲しい、やりがいを感じられたらそれはそのまま素直に誇れると思う分けです。そのためには飛んだほうがいいんじゃないかと、私のささやかな、そしてかけがえのない願いです。