次男の名前

今日は次男坊の1才の誕生日だ・・・・がその次男坊は風邪で熱を上げダウンしてしまった。熱は40度に達しているが、幸いインフルエンザではないらしい。次男は熱に弱いらしく一度上がるとすぐに高熱になるし、なかなか下がってくれない。ぐったりしているとかわいそうで・・・・。

次男の名前は「月が輝く」と書く。普通、というか絶対に月は輝かないものだが。意味は・・・・。
僕が高校生の頃、毎夜ランニングに出かけた。キックボクサーになりたくて、シャドーをしながら結構な距離を走った。家族にもこっそりと出かけ、僕がそうやって努力している事は誰も知らなかったと思う。誰も知らない、誰も褒めてはくれない努力だった。けれども月だけは僕を見ていた。薄暗い田んぼ道を走りながら、途轍もなく大きく横たわる静寂に、僕の呼吸音だけが荒々しく響いていた。辛くなっていく呼吸、月が優しく頬を撫でる。月はとても優しかった。一人走り続ける僕の後ろを、励ますようにどこまでもついてきた。時折労う様に話しかけてもきた。だから僕は頑張れた。
夜、一人の部屋で詩を書いている僕、曲を作る僕、小説を書く僕、絵を描く僕、ギターを弾く僕、誰も知らない努力、夢へと向かう努力、誰も知らない努力、けれども月だけは僕を見ていた。部屋の、屋根の、その上から、いつだって僕を見ていてくれた。僕は頑張れた。誰も認めてくれな努力は辛い。月が僕を褒めてくれたから頑張れた。
月の灯りは僕を優しく照らした。そしてそのように月光が僕を照らすように、あの月にも僕の影が落ちているはずだった。僕が夢を叶え、あるいは叶えるとは別にでも、輝きの人にとなれたら、僕の影も輝き、そのことによってあの月も輝く。・・・・月が輝く、僕が輝くことによって。
そういった輝きへと、夢へ向かう人になって欲しい。そしてそういった恩返しのできる、あるいは恩返しの心を持つ人になって欲しい、という願いを込めました。