2012-01-01から1年間の記事一覧

最後の大勝負に臨む

最後の大会が迫っている。負ければ引退の地区大会を優勝。正月の大会で優勝すれば三月の全国まであるし、ベスト4以上ならこれまた三月の東北大会まで駒を進めることが出来る。だが、三月まで残ったとしても、そこで引退は決まっている分けで、引退を掛けた…

出来の悪い弟は行方不明になった

横浜にいる友達が行方不明になっていた。アパートの家賃を三カ月滞納していたらしく、大家がアパートに行って見ると、カギは開いていて部屋も普通に物が置いてあり、でも本人はいない。携帯はもちろん止められていて、連絡もつかず、実家に電話が入ったとか…

オンザロード37「地獄(別府)の後、極楽(湯布院)」

別府地獄めぐり。地獄でくつろぐ人々がたくさん。ワニ地獄とか、血の池地獄とか、お湯が噴き出してくる地獄もあったけど、その噴き出し方も非常にショボかったし、正直退屈だったけど、それでも有名なものを見たという満足感はある。退屈だけども、有名なも…

オンザロード36「神々が見た景色を見に行く」

おはよう。昨夜から隣りに止めてあった白い車のオッサンから、さっき急に話しかけられた。五〜六分の立ち話。オッサンは大阪のオッサンで生まれは島根、夏にはよく北海道に遊びに行くらしい。ささやかな出会い。ささやか過ぎる出会い。もう一生オッサンとは…

選挙ポスターも当てにはならない

選挙活動が始まっているが、そのチョット前から地元に貼られている某党のポスター「本当の闘いはこれから始まる」だったかな?。はぁー、って感じじゃないっすか?。とっとと始めていろよって感じ。何が?って思う。いつ高速無料になるんだろう?いつ最低時…

オンザロード35「世界は刻々と変わっている」

毎日道の駅に車を止めて眠っていた為、道の駅の場所を把握したくて道の駅情報の全国版地図を買っていた。だが突然現れた道の駅日向。それは地図にはない道の駅。多分この地図よりも、あとに出来た道の駅なのだろう。世界は刻々と変わっている。地図なんかよ…

オンザロード34「サンメッセから望む地球は丸い」

サンメッセ日南にやって来た。ここではイースター島公認のモアイ像が見られる。五体ほど立ち並ぶその風景に、誰もが心を奪われることだろう。そしてその向こうに見える海。見事に半円を描いていて、海は丸いことを思い知らされる。そして地球が丸いことも。 …

オンザロード33「霧島の森の深さ」

本日の寝床を、道の駅霧島に決めた。深い、それは深い森の中にある、まるでおとぎ話のような景色の中にある道の駅だ。それにしても九州の森は深い。その深さは、東北の森を遥かに凌駕するように思える。九州と言えばどちらかと言えば海のイメージで、東北の…

選ばれたことの恍惚と不安と二つ我にあり

「選ばれてあることの恍惚と不安と二つ我にあり」 これは詩人ヴェルレーヌの言葉だ。太宰治が愛した言葉でも有名。太宰の記念公園とも言える芦野公園、そこにある太宰の記念碑には、金色の鳳凰の下にこの言葉が記されている。 「選ばれし者の恍惚と不安と二…

オンザロード32「桜島と向き合う」

電話を寄こした友達とは、旅から戻ってから結構すぐに酒を酌み交わしたんだけれども、その時聞かれたのは「どこが一番良かった?」ということ。これは、まあ結構いろんな人からされた質問である。答えは・・・一概には言えない。ここも良かった、ここも良か…

オンザロード31「キリシタン墓地は強い風」

土砂降りの雨は上がっていた。強過ぎる風が、木々の葉の揺れる音を、どこまでも響かせているだけだった。僕はキリシタン館に来た。強過ぎる風に突っ伏しながら、キリシタン墓地を見た。 十字の墓石が丘の上に等間隔で並んでいた。そこにもキリストはいて、全…

オンザロード30「時空を越え天草四郎に会う」

じめじめと湿った朝だった。僕は熊本城にやって来た。忍者でも出てきそうなその建物。天下の三名城と言われるだけあって、確かに素晴らしい。が、僕はここのところ歩き詰めで、足が悲鳴を上げていた。熊本城の敷地はかなり広く、やはり僕はここでもかなりの…

オンザロード29「吉野ヶ里遺跡と僕」

それにしても昨夜は凄い雨だった。道の駅の駐車場の真ん中に車を止めていたが、道の駅自体が水没してしまうのではないかとマジ思った。昨日長崎市内でグチョグチョに濡れたジーンズもまだ乾いていないし、島原の町を歩きたいと思っていたが、車で島原城を眺…

オンザロード28「オデッセイに名前を付ける」

旅に出てから随分長い日数が経ったような気がしているが、実際はまだ二週間行かない位かな。感覚的にはもう一カ月以上は過ぎたように思う。毎日違うものを見て、毎日違う刺激を受け、僕の感性は常に研ぎ澄まされた状態にあるから、惰性の入る隙間がない分、…

オンザロード27「長崎の雨に打たれて」

旅に出る少し前、ハウステンボスが倒産したとのニュースが流れた。「へぇー、ハウステンボスも倒産なんてあるんだ?」と不思議に思ったものだった。僕はまだ今よりも、世の中の仕組みに無知だった。 そして訪れたハウステンボス。普通にやっていたので逆にビ…

オンザロード26「九州にいる秋田ナンバーの怪しい車」

武雄温泉にやって来た。ここはまさに温泉街の雰囲気。温泉に囲まれた道路を歩き、俗に言うキャバレー的なものも立ち並ぶ。遠くへ来たことを思わせる街並み。僕は遠くへやって来たのだ、としみじみ思う。 夕飯は「えびすらーめん」で、トンコツラーメンを食べ…

オンザロード25「キリストの街、平戸を行く」

伊万里は、もちろんあの有名な伊万里焼の伊万里だ。伊万里焼でできたピエロかな?橋の端から僕を迎え入れてくれた。 早朝僕は、黒沢明サテライトスタジオにやって来た。本オープンはまだ先だが、五百円にて入場、十分にその価値あり。黒沢映画が観たくて堪ら…

オンザロード24「大都会福岡にて田舎者の憂鬱」

福岡県には、いわゆる100万人都市が二つある。福岡市と、そして僕が今上陸した北九州市だ。それにしてもすごい人。大都会感が溢れている街。それにここ門司港レトロは、異国情緒に富んだ雰囲気最高の場所。本当に外国にでも来た気分。 ここでも宮本武蔵はも…

オンザロード23「悪者に気をつけろ、そして九州大陸へ・・・・」

昨夜姪っ子達から電話が来た。姪っ子達は三姉妹で(今では四姉妹ですが)、代わる代わる電話に出ると、最後に80歳目前の祖母が電話に出た。当時白装束の団体が、ある都市を(岐阜の辺りだったと思うが)占拠しているというニュースを見て、「悪者に気をつけ…

オンザロード22「本州の西にて秋田県人魂の邂逅」

中原中也を知ったのはテレビドラマだった。僕がまだ子どもだった頃、三上博史主演で、中原中也の生涯を描いた物語がテレビ放映された。子どもながらに面白いと思った。そしてドラマ中何度も出て来た詩が、途轍もなくカッコ良かった。「汚れっちまった悲しみ…

オンザロード21「ミサに震えが止まらない」

翌日は朝から雨だった。結構強めの雨も、僕はめげずに雪舟庭園へと出掛けた。しかし雨は強まり、それに持ってきたつもりの傘が見当たらない。仕方がないから外を歩くのを諦め、コインランドリーにて洗濯をしながら、雨が上がるのを待つことにした。 ハイロウ…

オンザロード20「山口県で若者30名に囲まれる」

道の駅長門峡は崖の上にある、といった感じかな。通っている道路も峠道だし、周りにはほとんど民家もなかったと記憶している。まさにこれぞ道の駅といったところか。 道路から見て左側に道の駅の建物があり、真ん中に大きな駐車場、そして右端にはポツリと、…

オンザロード19「僕が津和野にいる頃、秋田ではようやっと桜が咲く」

昼食にサンドイッチを食った。その後運転するも、神経が疲れているというか、それで少しだけ道の駅浜田夕日パークで休憩をした。 タカタクからメールが来て、地元では桜の花がようやっと咲きそうだとのこと。花見をするから戻って来いと冗談で書かれてあった…

オンザロード18「出雲大社には絶対にまた行く」

妖怪から逃げるようにして、僕は松江市までやって来た。松江城を見上げる街並み、すぐ麓には高校があり丁度下校時間、たくさんの高校生が歩いている。僕の目的地は小泉八雲記念館。本名ラフカディオ・ハーンの、偉業を讃えた記念館だ。彼は16歳の時に失明し…

バキVS勇次郎ついに決着

オンザロードシリーズの途中だが、範馬刃牙最終巻発売につき書かずにはいられないでしょう。とうとう決着。でもバキファンのみなさんはこの決着をどう思ったんだろうか。僕はハッキリ言って残念だ。範馬勇次郎が這いつくばる姿が見たかった。作者もそれは書…

オンザロード17「ゲゲゲの鬼太郎の街で妖怪に会う」

水木しげるロードを歩いていた。ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクターがブロンズ像となり、アーケード街のような街並みの両端にズラリと並んでいる。この先には鬼太郎の記念館があるし、この道沿いに鬼太郎のショップも何軒かある。それに鬼太郎とネズミ小僧と…

オンザロード16「鳥取砂丘で出会った昔の僕達」

早朝から僕は鳥取へと車を走らせた。向かうはもちろん鳥取砂丘。僕の憧れていた場所だ。真島の歌や辻の歌にも出てくる砂丘。まさに異次元的空間。教科書の写真で見て知った時、それはまるで僕とは交わることのない場所のように思えた。鳥取砂丘という遠き物…

オンザロード15「旅の序章が終わり本番が始まる」

丹後あじわいの里を歩いていた。広い敷地に花畑、時計台があり、馬車が歩いていて、まるで異国の雰囲気。僕はここのトイレで、大きな鏡に映った自分の姿を写真に収めた。その写真が今手元にあるが、そうかアレから十年か、写真の僕は確かに若い。この頃の僕…

オンザロード14「チョット天橋立まで行ってきます」

辞めた会社の、事務員は40代半ばのオバさんだったが、知的な人で感覚も若かった為、話が合った。昔は読書にも精力的だったらしく、おススメの作家は?の問いに「三浦綾子」と答えてくれた。すぐに新潮社の文庫本を買って読んでみた。なるほど確かに、それは…

オンザロード13「越前海岸で言われたこと」

東尋坊へと続く坂道を歩きながら、自殺者は何を思いながらこの道を登るのかと考えた。家族の顔を思い浮かべるのだろうか、それとも人生の一番良き頃を思い浮かべるのか。それにしてもここには、そう言った悲壮感はまったくない。カラリと並んだお土産屋。笑…