2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハナタレ小僧がナマイキにも営業について語る

営業の仕事をしていたことがある。自分で言うのも嬉しいが(笑)、記録的営業数字を打ち立て続けた。 まず入社直後は新付なる仕事をやらされる。家家廻りをして新規のお客を獲得するのだ。取れない人は一日廻って一軒も取れない。二日廻っても一軒も取れない…

東天の獅子になりたくて

限られた時間の中で、少しずつ「東天の獅子」を読み進み、もうすぐ四巻を読み終える。原稿用紙にして2000枚を越える物語。実に面白い。残された資料をもとに、事実に基づいた夢枕獏の創作物語だが、キャラクターが見事に魅力的に画かれていて、たまらな…

新チーム破竹の勢い

姪っ子の新人戦。楽しみしていたのだが、決勝の当日に胃を壊しダウン。残念ながら観戦できなかったが、後日DVDを借りて見た。四回見た(笑)。三日間に亘って開催された新人戦。決勝戦はお互いにワンサイドゲームで勝ちあがって来たチーム同士の対戦とな…

明日は長男の誕生日

明日は長男の誕生日だ。四歳になる。つまり僕が父親になって四年経つということ。早い。自分が父親だなんて未だに信じられない。結婚して、子供が生まれ、家を建てて。すべてがちょっと実感なし。明日の朝目覚めれば、僕はまだ独身で夢ばかり追いかけている…

二度目の胃カメラを飲んできました

何日か前に、胃を悪くし胃カメラを飲んできた。七年ほど前にも一度飲んだことがある。胃も苦しいが、胃カメラを飲む行為はさらに苦しい。いや、胃も苦しいが・・・・。 ストレスもあったと思う。この歳にもなると、仕事でも責任が大きく圧し掛かってくる立場…

アジアの誇り、パッキャオ

日本人のボクサーで、一番強かったのは誰か。もちろん体重は同じと考えてのことだが、今テレビに天然キャラで出まくっている具志堅用高ではないだろうか(ちなみにまったく要らない知識ではあるが、具志堅の愛犬グスマンとはタイトルを取った時の対戦相手の…

超多忙酒屋物語リターンズ

二十歳頃に勤めていた酒屋には、二人の子供がいた。当時で小学二年生と幼稚園の年長だったような。兄の方はとにかく我儘だった。店から普通にお菓子を取ってきて食べていた。他の店に行っても、普通に取ってきてしまうのではないかと、僕はちょっと心配だっ…

英雄と殺人者の孤独

吉本隆明が亡くなった。その少し前には山口美江が。そのまた少し前には、マイクベルナルドが亡くなった。彼は自殺だった。 K−1という華やかな舞台に立ち、何万人からの声援を受け、眩しすぎるスポットライトを浴び、そして勝利の美酒に酔いしれた。街を歩…

校長先生、それ間違ってますよ

小学生の頃の運動会。校長先生のあいさつで、「健全な精神は健全な肉体に宿るといいます」と言った内容のことを聞いたことはないだろうか。だいたい運動会のあいさつに用いられるクリシェだが・・・・・実はこれは間違ってますねぇ。この言葉、古代ギリシャ…

脳と悩むは字が似ている

科学の進歩によって、これまであまり解明されていなかった脳の仕組みがだいぶ分かって来た。脳科学は今、一番旬な科学かもしれない。 日本の脳学者の中で一番有名なのは茂木健一郎だろう。彼の本を読めば分かることだが、彼は脳科学よりも哲学が好きなようだ…

名曲「チェルノブイリ」

震災の後、たくさんのミュージシャンが励ましの歌を作った。猪苗代湖ズの歌は一番印象的だが、ローカルバンドかな?と思っていたら、サンボマスターのヴォーカルでビックリした。 クロマニヨンズの「ナンバーワン野郎」はCMで使われた。なぜナンバーワン野…

東日本大震災発生、街はドラゴンヘッドになった

東日本大震災が発生した時、僕はコンビニの駐車場にトラックを止めて、カップラーメンを食っていた。コンビニの電気がバチバチと音を立てて消え、店員達が外に飛び出してきた。トラックは横に縦に揺れ、倒れないかと心配していると嫁から電話。「すごい揺れ…

テーマ曲に憧れて

ブルーハーツには「ブルーハーツのテーマ」という歌がある。 人殺し 銀行強盗 チンピラ達 手を合わせる刑務所の中 という歌詞で始まるのだが、何の気なしに中一の時、友達に出した年賀状にその歌詞を書いた。友達より先に見たその母が、「なんだこの年賀状」…

夢枕獏のパトス

今日は朝一時間くらい仕事をして、そのあと少し遠くまで買い物に出かけた。嫁は春物の服を買っていた。僕は井上三太のTOKYOTRIBE3の四巻と五巻と、夢枕獏の東天の獅子の三巻と四巻と、ザ50回転ズのファーストアルバムを買って来た。つまり、結…

詩とロックと君がいてくれるから大丈夫

ねじめ正一言わく、「詩を書くのは、小説を書くことの、十倍エネルギーを使う。原稿用紙一枚分の詩を書くのと、十枚分の小説を書くことに使うエネルギーは同じ」。はたしてそれは少し大袈裟な気もするが、枚数で表すならば多少なりとも当たっているかもしれ…

スキーがものすごく下手だが、そんなことはたいしたことじゃない

クラスの男子で二番目にスキーが下手だった(一番はモーリススミスより黒かった彼だ)。一度なんかハの字で山を登っているおり、エッジを利かせるのが甘かったからか滑ってしまい、僕の後ろをハの字で登っていた友達のスキー板に、目の下辺りを刺したことが…

いつかまた「フラジャイル」を

「フラジャイル」の序文を紹介する。 実のところ、私は生まれることに対してあまり乗り気ではなかった・・・1976年、梅雨の頃、私はとある田舎町に生まれた。じめじめと湿った、蛙の死骸臭い、薄暗い昼のことだった。産声は苦しさを交えて、祝福は刺々し…

名前は「フラジャイル」にしよう

25才の頃、仲間二人と、主に詩、その他短編小説と写真と絵を扱ったミニコミ誌を作ろうということになった。まずはそのミニコミのタイトルを決めようということになり、僕の部屋で三人で頭を悩ませた。タイトルはバンド名同様重要である。なかなか決まらな…

卒業旅行の後のブルーハーツは

中学を卒業した三月、僕達は仲間七人で卒業旅行に行った。山形でブルーハーツのライブを観て(初ライブがなんと四列目だった)、それから仙台へと移動、友達の親戚の家に泊めてもらった。仙台ではアーケード街を歩いて、夜にはボーリングをやった。面白かっ…

映画館にだけはよく連れて行ってくれた

子供の頃、特別どこかへ連れて行ってもらった記憶がない。今とは時代が違うと言えるかもしれない。それでも一度や二度くらいは、家族で泊まり掛けでどこかへ遊びに行くものじゃないだろうか。海には、何度か連れて行ってもらったように思う。あと、雪のかま…

映画の話を少々

変な言い方だが、僕は多分映画が好きだ、いや、好きな方だ。まっちゃんも言っていたが、「俺、映画、好きなんかなぁ?」と、ちょっと僕もそんな感じ。まっちゃんなんて映画の評論もやっていて、映画も撮っているのに、自分で「映画が好きだ」とははっきり言…

なぜ人を殺してはいけないか

平野啓一郎の「決壊」を本日午後3時頃読み終えた。読み終えての感想は、やっぱり力があるなぁと。もううならされて、うならされて、うならされ続けて、僕の中から何かが出てくるんじゃないかと思った。良介のDVDの場面では耐えられなくて目を伏せてしま…

平野啓一郎の登場

平野啓一郎が芥川賞を受賞した時、まだ京都大学に在学中であり、学生での芥川賞受賞は村上龍以来となった(石原慎太郎も大学の時に受賞している)。芥川賞にノミネートされる前、平野は新潮社の社長だったか編集長だったかに、手紙を書いている。新人賞には…

松本人志を「シネマ坊主」する

初めに言っておくが、僕は松本人志が嫌いではない。どちらかと言えば好きだし、高校生の頃はファンと言えるほどだった。松本の本も何冊か持っているし、映画も「大日本人」は映画館で観ている。 松本の本で「シネマ坊主」というのがある。映画情報誌かなんか…