2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オンザロード28「オデッセイに名前を付ける」

旅に出てから随分長い日数が経ったような気がしているが、実際はまだ二週間行かない位かな。感覚的にはもう一カ月以上は過ぎたように思う。毎日違うものを見て、毎日違う刺激を受け、僕の感性は常に研ぎ澄まされた状態にあるから、惰性の入る隙間がない分、…

オンザロード27「長崎の雨に打たれて」

旅に出る少し前、ハウステンボスが倒産したとのニュースが流れた。「へぇー、ハウステンボスも倒産なんてあるんだ?」と不思議に思ったものだった。僕はまだ今よりも、世の中の仕組みに無知だった。 そして訪れたハウステンボス。普通にやっていたので逆にビ…

オンザロード26「九州にいる秋田ナンバーの怪しい車」

武雄温泉にやって来た。ここはまさに温泉街の雰囲気。温泉に囲まれた道路を歩き、俗に言うキャバレー的なものも立ち並ぶ。遠くへ来たことを思わせる街並み。僕は遠くへやって来たのだ、としみじみ思う。 夕飯は「えびすらーめん」で、トンコツラーメンを食べ…

オンザロード25「キリストの街、平戸を行く」

伊万里は、もちろんあの有名な伊万里焼の伊万里だ。伊万里焼でできたピエロかな?橋の端から僕を迎え入れてくれた。 早朝僕は、黒沢明サテライトスタジオにやって来た。本オープンはまだ先だが、五百円にて入場、十分にその価値あり。黒沢映画が観たくて堪ら…

オンザロード24「大都会福岡にて田舎者の憂鬱」

福岡県には、いわゆる100万人都市が二つある。福岡市と、そして僕が今上陸した北九州市だ。それにしてもすごい人。大都会感が溢れている街。それにここ門司港レトロは、異国情緒に富んだ雰囲気最高の場所。本当に外国にでも来た気分。 ここでも宮本武蔵はも…

オンザロード23「悪者に気をつけろ、そして九州大陸へ・・・・」

昨夜姪っ子達から電話が来た。姪っ子達は三姉妹で(今では四姉妹ですが)、代わる代わる電話に出ると、最後に80歳目前の祖母が電話に出た。当時白装束の団体が、ある都市を(岐阜の辺りだったと思うが)占拠しているというニュースを見て、「悪者に気をつけ…

オンザロード22「本州の西にて秋田県人魂の邂逅」

中原中也を知ったのはテレビドラマだった。僕がまだ子どもだった頃、三上博史主演で、中原中也の生涯を描いた物語がテレビ放映された。子どもながらに面白いと思った。そしてドラマ中何度も出て来た詩が、途轍もなくカッコ良かった。「汚れっちまった悲しみ…

オンザロード21「ミサに震えが止まらない」

翌日は朝から雨だった。結構強めの雨も、僕はめげずに雪舟庭園へと出掛けた。しかし雨は強まり、それに持ってきたつもりの傘が見当たらない。仕方がないから外を歩くのを諦め、コインランドリーにて洗濯をしながら、雨が上がるのを待つことにした。 ハイロウ…

オンザロード20「山口県で若者30名に囲まれる」

道の駅長門峡は崖の上にある、といった感じかな。通っている道路も峠道だし、周りにはほとんど民家もなかったと記憶している。まさにこれぞ道の駅といったところか。 道路から見て左側に道の駅の建物があり、真ん中に大きな駐車場、そして右端にはポツリと、…

オンザロード19「僕が津和野にいる頃、秋田ではようやっと桜が咲く」

昼食にサンドイッチを食った。その後運転するも、神経が疲れているというか、それで少しだけ道の駅浜田夕日パークで休憩をした。 タカタクからメールが来て、地元では桜の花がようやっと咲きそうだとのこと。花見をするから戻って来いと冗談で書かれてあった…

オンザロード18「出雲大社には絶対にまた行く」

妖怪から逃げるようにして、僕は松江市までやって来た。松江城を見上げる街並み、すぐ麓には高校があり丁度下校時間、たくさんの高校生が歩いている。僕の目的地は小泉八雲記念館。本名ラフカディオ・ハーンの、偉業を讃えた記念館だ。彼は16歳の時に失明し…

バキVS勇次郎ついに決着

オンザロードシリーズの途中だが、範馬刃牙最終巻発売につき書かずにはいられないでしょう。とうとう決着。でもバキファンのみなさんはこの決着をどう思ったんだろうか。僕はハッキリ言って残念だ。範馬勇次郎が這いつくばる姿が見たかった。作者もそれは書…

オンザロード17「ゲゲゲの鬼太郎の街で妖怪に会う」

水木しげるロードを歩いていた。ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクターがブロンズ像となり、アーケード街のような街並みの両端にズラリと並んでいる。この先には鬼太郎の記念館があるし、この道沿いに鬼太郎のショップも何軒かある。それに鬼太郎とネズミ小僧と…

オンザロード16「鳥取砂丘で出会った昔の僕達」

早朝から僕は鳥取へと車を走らせた。向かうはもちろん鳥取砂丘。僕の憧れていた場所だ。真島の歌や辻の歌にも出てくる砂丘。まさに異次元的空間。教科書の写真で見て知った時、それはまるで僕とは交わることのない場所のように思えた。鳥取砂丘という遠き物…

オンザロード15「旅の序章が終わり本番が始まる」

丹後あじわいの里を歩いていた。広い敷地に花畑、時計台があり、馬車が歩いていて、まるで異国の雰囲気。僕はここのトイレで、大きな鏡に映った自分の姿を写真に収めた。その写真が今手元にあるが、そうかアレから十年か、写真の僕は確かに若い。この頃の僕…

オンザロード14「チョット天橋立まで行ってきます」

辞めた会社の、事務員は40代半ばのオバさんだったが、知的な人で感覚も若かった為、話が合った。昔は読書にも精力的だったらしく、おススメの作家は?の問いに「三浦綾子」と答えてくれた。すぐに新潮社の文庫本を買って読んでみた。なるほど確かに、それは…