英雄か・・・悪魔か

男の人は大抵「歴史」が好きなんじゃないだろうか。女の人はその反対の場合が多いような気がする。男はロマンチストが多いのに対し、女性はいつだって実際的で現実的だ。まぁ、それはいいとして・・・・。
僕も歴史が好きだ。武将の話や、城も好きだし、例に漏れずと言ったところだ。だが、数年前に気付いたのだが、歴史で一番面白いのは現代史だと思う。近代史以後というべきか?、例えば毛沢東とか、スターリンとか。みなさん戦争以外で一番人を殺しているのは誰だと思いますか。ヒトラーという声が一番上がりそうだが実は違う。ヒトラーユダヤ人の大量虐殺でたくさんの人間を無意味に(それは本当に無意味に)殺したが、その数は600万人(700万人を越えるという歴史学者もいる)。それは途轍もなく途方にくれる数字だが、それを遥かに越える人間が二人いる。それが毛沢東スターリンだ。毛沢東はその政策で、たくさんの人を飢餓に追い込んだ。天安門事件もある。スターリンはそれはそれは冷酷な人間だった。日々粛清を繰り返していたと言ってよい。これは、落合さんの本で読んだブラックジョークであるが、それを一つ。
スターリンには信頼する部下がいた。なぜその部下を信頼したか、それはその部下もスターリン同様冷酷だったからだ。
ある日の朝、スターリンはその部下を呼びだすと「机の中にあった私の時計が盗まれた。犯人を見つけ出し殺してしまえ」と告げた。その部下はもちろんラジャー、昼過ぎにはその事件の報告に再びスターリンの下へとやって来た。「あやしいものを10人ほど見つけましたので拷問にかけましたところ、10人が10人とも私がやりましたと白状いたしましたので、全員死刑にいたしました」。それを聞いたスターリンは二ヤリと微笑み「それは御苦労であった。だがさっき時計は、机の引き出しの奥から見つかったよ」
と、このようなことが日常的に行われていた分けだ。
ちなみに、毛沢東スターリンも2000万人以上の命を奪ったと言われている。