オンザロード65「2000ピースパズルのような白川郷」

昨夜はよく眠れた。今日は曇り空だ。
早朝日本の真ん中、そのセンターへ来た。日本一の日時計があり、3・7・3と記されている。美並(みなみ)の3・7・3だ。それと多分ではあるが真ん中の意もあるんだと思う。
そして白川郷へ。世界文化遺産ということだったが正直ここに来るまでその存在を知らなかった。合掌造りの民家園は、確かに素晴らしい風景を作りだしていた。観光客も実に多かった。僕はここでかなりの距離をあるいた。丘の上まで登り、そこから合掌造りの街並みを見下ろした。それは写真のような風景だった。テレビの中に入った見たいだった。
普通に生活している人々が、入場料をとって家の中を見せいてた。僕もお金を払い一軒入って見たが、襖一枚向こうではここの家の人が寝転がってテレビでも見ていると思うとなんだか不思議な気がした。生まれながらにこんな生活だったら、それはまた不思議に思えた。
その後飛騨の里へとやって来た。白川郷のスケールを小さくした感じか。そして飛騨壮社へ。僕一人しかいない。広場で遊ぶ子供たちがあるだけで、飛騨壮社には僕一人。でもここは、情緒溢れる、とても素敵な街だ。歩いているだけで僕は、完全に旅人だった。観光客の一人もいない場所で、街並みは僕を旅人にした。