卒業旅行の後のブルーハーツは

中学を卒業した三月、僕達は仲間七人で卒業旅行に行った。山形でブルーハーツのライブを観て(初ライブがなんと四列目だった)、それから仙台へと移動、友達の親戚の家に泊めてもらった。仙台ではアーケード街を歩いて、夜にはボーリングをやった。面白かったし、良い思い出でもある。

その数日後、某テレビ局の音楽番組にブルーハーツが出演した。それを仙台で泊めてもらった家の人が観たらしく、「あの子達が山形で観て来たのはこの人達か」という感じで観たらしいのだが、観てビックリ、頭がおかしい人達か?とやはり(笑)思ったらしい。
その番組をもちろん僕も観ている。というかもちろんビデオに録画していた。この番組がホント良かった。何が良かったって、歌ももちろん良かったのだが、トークが面白かった。番組の司会とメンバーが一人一人話をするのだが、ちょっとだけその内容を紹介する。
まずは梶クン(なぜ?)。梶クンは、ヒロトや真島が、作った曲をメンバーに発表する時のことを話した。ギター一本でメンバーの前で歌うらしいのだが、ヒロトも真島も非常に照れ臭そうだとのこと。
河チャンはロックの話。ロックとは音楽だけじゃなく、生き方の中にある、みたいな話をした。ここでビートたけしの生き方にロックを感じると言っている。ちなみにたけしはブルーハーツファンであり、元テレかなんかで茶髪に坊主だった柳ユウレイのことを「ブルーハーツのリーダーみたいだな」と言っているが、ヒロトは別にリーダーではない。
続いてヒロト。「ロックをダメにした責任は桑田なんかにあるんじゃないか」という司会者に、「桑田さんはロックだと思う。もし僕がそれを観てセンパ〜イなんて真似でもしたらそれはもうロックでない」と語った。ロックはガキンチョを騙すものだとも言っている。僕が騙されたからと。初めてロックを知った時、こうなってこうなってこうなったとのこと(一体どうなったの?)
最後に真島。詩の話になり、司会者が詩集「月に吠える」が良いと言うと、「僕も朔太郎さん好き」と真島。萩原朔太郎が現代にもし生きていたら、多分ロックをしていたと思う、とも語った。