夢枕獏のパトス

今日は朝一時間くらい仕事をして、そのあと少し遠くまで買い物に出かけた。嫁は春物の服を買っていた。僕は井上三太のTOKYOTRIBE3の四巻と五巻と、夢枕獏東天の獅子の三巻と四巻と、ザ50回転ズのファーストアルバムを買って来た。つまり、結局はマンガと小説とCDと、いつものお決まりの物を買って来たことになる。

夢枕獏の「東天の獅子」は、柔道を作った嘉納治五郎の話だ。嘉納の写真は老年期の物しか見たことがなかった為、大分年配になってから柔道は完成したのだろうと思っていたが、治五郎が初めて道場を持ったのは20才の時であったと知りビックリした(まだ柔術の道場ではあったが)。20才って、僕は何をやっていたのだろう・・・・。
この小説であるが、誰が読んでも間違いなく面白いと思う。男なら、と付け加えておいた方が良いかな、一応。ぐんぐん読み進んで止まらなくなる。まえがきで夢枕獏自身も言っている、「この物語をまっさらの状態で読める人がうらやましい」と。小説がもちろん面白いのだが、その時代自体も面白かったんだろうなぁというのが伝わってくる。
夢枕獏はパトスの小説家と言われる。僕にはそれが合っている。餓狼伝シリーズの他にも数冊読んでいるが、全部面白く、全部おススメです。