校長先生、それ間違ってますよ

小学生の頃の運動会。校長先生のあいさつで、「健全な精神は健全な肉体に宿るといいます」と言った内容のことを聞いたことはないだろうか。だいたい運動会のあいさつに用いられるクリシェだが・・・・・実はこれは間違ってますねぇ。この言葉、古代ギリシャの詩人の詩の一節なのだが、・・・・・なんとこれは誤訳です。あとになって判明したのだが。本当は「健全な精神は健全な肉体に宿ればいいのだが、そんな都合の良いことある分けないよなぁ」というのが正しい。まったく逆の意味なんですねぇ。校長先生間違ってますよ。恥ずかしい、隠れてもお尻が出てます。

脳科学が進み、健全な精神は健全なる肉体に宿り易いということが分かって来た。古代ギリシャの詩人の理想とは現実的であったことになる。まぁそれでも校長先生が間違っていることに変わりはないが。
三島由紀夫は病弱であったが、後年は体を鍛えることに夢中になっている。ボディビル、ボクシング、空手、自衛隊訓練など。
村上春樹はマラソントライアスロン。こちらもとり付かれた様に肉体をイジメている。
辻仁成は、肉体は船だ、と言った。肉体がなければ僕の精神はどこの島にも辿りつけない、と。
佐竹雅昭は、一に健康、二に夢、三番目にお金です、と言っている。

僕らのような人間は、精神や思想を重視して、肉体を軽視しがちだが、そんなことはない肉体こそが重要であるのだ。精神なんて肉体より前に出ることはないし、肉体のない精神なんて言うものもない。明日の天気は良いかなぁ、なんて思う時も本当は肉体で思うべきであり、今日の晩飯の献立も肉体で考えるべきなのかもしれない。