アジアの誇り、パッキャオ

日本人のボクサーで、一番強かったのは誰か。もちろん体重は同じと考えてのことだが、今テレビに天然キャラで出まくっている具志堅用高ではないだろうか(ちなみにまったく要らない知識ではあるが、具志堅の愛犬グスマンとはタイトルを取った時の対戦相手の名前だ)。13回防衛は当時のアジア記録であったし、軽量級でありながらあのKO率は半端ない。最後負けて引退となったが、本当は最後の試合の2戦ほど前で辞めようと思っていたらしい。最後の試合ではある程度気持ちが切れてしまっていたかもしれない。
渡辺二郎も強かった。日本拳法出身、ジャブは直突きのごとし。通算で防衛10回だったと思う。僕がリアルにボクシングを意識したのは、テレビで観た渡辺二郎の試合だった。ボクシングと言えば渡辺、みたいな。
ファイティング原田も強かったと思う。黄金のバンタムエデルジョフレから二度も勝っているし、なんとなく相撲で言えば北の湖的位置づけ、僕の中で。
最近では長谷川穂積がいるが、確かに天才かもしれないし僕もファンの一人であるが、あの頃上手くいき過ぎていたようにも思う。一ラウンドKO、二ラウンドKO当たり前、でも相手もあまり強くなかったかな?。
何はともあれ、今と昔ではチャンピオンの価値が違う。本当の昔は、8階級、団体も一つで、つまり世界チャンピオンとは八人しかいなかった。今では階級も倍もあるし、団体も何個あるんですか?数え切れない。日本ではWBAとWBCしか認めていないが、世界にはWBFとかIBCとかあるんですよ。なんですかそれ、まさにキーホルダーのような・・・・。
だからマニーパッキャオは凄い。普通ならその階級の一番弱そうなチャンピオンに挑戦したいところだが、パッキャオの場合は、その階級の一番強いと言われる、例えチャンピオンでなくとも一番強い男を対戦相手に選ぶ。モハメドアリ以来の英雄でしょう、間違いなく。このような男がいることを同じアジア人として誇りに思う。メイウエザーとの夢の対決まであとわずかか。