ルフィのカメハメ波

範馬刃牙」の34巻を買った。父との親子喧嘩が激化する中、バキが使った技「虎王」は、なんと別のマンガの技だ。まるでルフィがカメハメ波を使ったようなもの、これにはさすがにビックリした。別のマンガというのも、同じ作者板垣恵介の作品「餓狼伝」ではあるが。
この「餓狼伝」、もともとは夢枕獏の小説である。「虎王」という名の技ももちろん小説に出てきたが、どんな技かは具体的には小説では書かれていなかった。その為「虎王」をマンガ化する時には、夢枕と板垣で相談したらしい。首に足を掛けるというのは共通の意見であった。で生まれたのが本日の「範馬刃牙」に載っていたあれですね。
ちなみに板垣の「餓狼伝」には、夢枕の別の小説の人物が登場する。「久我重明」だ。この人物をマンガ化する時も、板垣は夢枕に相談している。初めに「久我重明」を登場させていいか相談した。違う物語の人物だ、許可を得るのは当然と言える。そして次に、「久我重明」のルックスを相談した。板垣のイメージは「巨人の松井」だった。夢枕はそれにOK、ロン毛の松井が「久我重明」となった。
板垣の「餓狼伝」の、夢枕はファンであるということだ。一流が書きだせば、物語はひとりでに歩きだす。