少年、夢想する

子どもの頃、布団の下に敷くマットをL字にして壁の角に着け、その上に座布団で蓋をして即席の小さな部屋を作って遊んだ。僕はその中に電灯や蛍光灯を持ち込んで明るくし、そこでポテチを食べたり、マンガを読んだりした。少年はやっぱり秘密基地に憧れるもの、そこは僕の秘密基地のようなものだった。確かサザエさんのカツオも同じことをやっていたように思う。
あと、僕がその頃考えた物に、次のようなものがある。当時のイメージとしてはトランシーバーだった。トランシーバーにとりあえずテレビがついている。そしてゲームが出来る。写真が撮れ、ビデオが撮れる。ここまでは現代の携帯電話が実現してくれている。現代の携帯電話を、25年以上前に僕はイメージし、欲しがっていたことになる、子ども心に。けれども、僕のイメージしたものはここからが凄い。とりあえずBB弾が発射できるエアーガン的要素を兼ね備えている。そして飲み物が出る。しかも三種類出ると考えていて、それがコーラ、オレンジジュース、そして牛乳だった。そして電灯の代わりにもなり、火をライターのように出すこともできる。・・・・とこんな感じだったかな。ソフトバンクにこのアイディア無料であげますので、ぜひ作ってください。
もう一つ、テレビゲームのことで考えていたことがある。今では3Dは当り前となっているが、僕の考えた物はもっとスゴイ。例えばドラクエで呪文を唱えたとしよう。その呪文によりドラゴンが出現する。テレビ画面のあたりに付属でプロジェクターのようなものを設置していて、ドラゴンを画面から飛び出させるのだ。テレビ画面から出て来たドラゴンは、僕の部屋の中を二、三度旋回して、またテレビ画面の中の物語へと戻っていく。これ良くないっすか。ただ、部屋暗くしなきゃいけないとかって、結構リアルに現実的なことを子どもの僕は思っていました。