吉岡の帝京に一票

高校野球の春の県大会が行われ、ベスト4に県南の高校が2チーム残った。これは20年前なら考えられないことだが、今ではそれほど驚く出来事ではない。
僕が子どもの頃は、東北では宮城県秋田県が強く、それ以外の県はレベルが低かった。その勢力図も大分変った。今は秋田はてんでダメ、青森や岩手、福島なんかが強くなってきている。山形も良かったりするし、宮城はもちろん良い。秋田だけが弱いってことか?残念ながら今はそれが現実。秋田県でも、どうしたら甲子園で勝てるか、県をあげてどうにかしようとしているが、なかなかうまくはいかないようだ。
この間、友達と飲んでいて、高校野球の史上最強チームはどこか、という話になった。桑田清原のPL、その一つ下の世代片岡らのPL、松坂の横浜などが当然のごとくあがったが、僕があげたのは吉岡の帝京だった。あの時の帝京は強かったと思う。ホームランがどこからでも出たし、エース吉岡も良かった。当時阪神タイガースが弱くて、帝京が強すぎたため、阪神対帝京、10回やれば一回位は帝京が勝つんじゃないかと言われたほど。それだけ阪神が弱かったが、それだけ帝京も強かった。
なんと言ってもその年の甲子園には役者が揃っていた。王者となった帝京の他にも、好投手をようする仙台育英。一年生エースの中川をようする秋田経法大付属。スーパースターと騒がれた元木をようする上宮。その年の甲子園は熱かった。まさに熱闘甲子園だった。僕は当時中学生で、食い入るようにテレビを観ていた。秋田がベスト4まで勝ち上がった時だったので、印象としても深いのだろう、それを差し引いてもやっぱり吉岡の帝京は強かったと思う。松坂の横浜、桑田清原のPL、VSが観たいっす。