失恋ソングはおいかが?

失恋。恋人を失う。自分の世界から彼女が当然いなくなる。あんなに愛し合っていた二人はどこへ。昨日まで空気のように普通にそこにいた君を、簡単に、そして完全に喪失する。ひとりポツンと立ちつくす僕。呼吸困難な今日に溺れ、ひとり取り残されたまま、季節だけが巡っていく。春も秋もそして夏も、すべてが真冬のように僕のすべてを凍えさせている。

「砂の恋人」

指の隙間から 君はこぼれ落ちた
夜の砂漠の中で 僕は迷子だった
イチゴの香りは 月明かりに絡まり
サボテンの刺だけが 僕を見つめていた

悲しみの唄は まるで悲しみの唄
悲しみの唄は まるで悲しみの唄

大切なもの達が 僕の中を断りもなく
大切なもの達が 僕の中を断りもなく過ぎ去る

僕はまるでオオカミのように白い月に吠え
真っ赤な太陽をこの両腕にギュっと抱きしめた
君が好きだ この渇いた世界のその果てに立ち
水もいらない 夢もいらない 
僕が欲しいのは 君だけだ

その日の地球は 決して丸くはなかった
四角い星で サボテンは泣いていた
こぼれた砂を 指で集めながら
お揃いのリングは サビついていった

悲しみの色は 僕にだけ降り注ぐ
悲しみの色は 僕にだけ降り注ぐ

早く忘れてしまえと ラクダの友達がつぶやく
全て忘れてしまえと ラクダの友達がつぶやく
つぶやく・・・・

僕は何も忘れはしないよ すべてを思い出す
例え君が僕の名前を忘れてしまっても
風の清さよ 海の青さよ 川の優しさよ
どうか力を貸してくれ すべてがうまく行くように

砂漠の中で 迷子のままで 時は過ぎ去っていく
サボテンさえも枯れてしまう寂しさに打たれ
西はどこに 東はどこに 思い出はどこにある
足跡さえも消えてしまう 暗い砂の上

僕は何も忘れはしないよ すべてを思い出す
例え君が僕の名前を忘れてしまっても
風の清さよ 海の青さよ 川の優しさよ
どうか力を貸してくれ すべてようまく行け

僕はまるでオオカミのように白い月に吠え
真っ赤な太陽をこの両腕にギュっと抱きしめた
君だ好きだ この渇いた世界のその果てに立ち
水もいらない 夢もいらない 僕が欲しいのは君だけだ