1Q84の続編はいらない

特別指名手配されていたオウムのキクチが逮捕された。少し前にはヒラタが出頭、タカハシもそこらにいるというが、みんな日本にいたとはビックリ、結構分からないものですね〜。正直とっくに海外逃亡していると思っていた。
オウムって一体何だったんだろう。あの村上春樹も興味があり、インタビュー集のようなものを出している。村上のインタビューは、元信者に向けられたもの、そして被害者に向けられたもの、二つある(アンダーグラウンドと約束された場所で)。そして、そこから生まれたのが「1Q84」だ。なるほどこのインタビュー集を読んだ後なら、どう言う思いから「1Q84」が書かれたのか窺い知ることが出来る。「1Q84」ファンならば必見です。
ところでその「1Q84」、続編の可能性もあると言うが、読んでみたいような、もう必要ないような、僕の思いは微妙です。うちの嫁は、もういらないってはっきり言っている。僕も、ならば三巻もいらなかったかなぁ、という感じもしているし・・・・ただ三巻ももちろん面白かったし、四巻が出ても村上春樹が書くのだからつまらない分けはない、しかし・・・・読めればいいってものじゃない。天吾も青豆もすでにオモチャじゃない、命あるものだ。最後の場面、「ここがどこだろうと生きて行く」とコブシ握る青豆は、まるで「風と共に去りぬ」の名場面「帰ろう、タラへ」さながらだが、その先の物語は、後付けされた感がぬぐえないんじゃないかな、例え村上春樹でも。それでも発売されたら買います。例え五千円でも買いますが。