肉離れース(ダジャレです)

十日ほど前に姪っ子の陸上大会が行われた。
姪っ子は故障を抱えたまま、テーピングをがっちり巻き、練習もほとんどできない状態でほぼぶっつけ、周囲が、そして本人が望んだ状態からは程遠い状態で本番へと向かった。
怪我の方は初めの整骨院では捻挫と言われたがなかなか治らず、たまたま見ていただいた知り合いの整骨院の先生に肉離れと診断された。肉離れ、捻挫よりずっと厄介で、この陸上大会からも大分日数が経つが、正直いまだに完治していない。
そして本番当日。僕は仕事で観には行けなかったが、レースは午後一時二十分から、時間が近づき仕事をしながらも、僕も少し緊張してきていた。親は「出ない方が良くないか」と一応は止めたらしいが、本人が「とりあえず出てみる」ということで出場となったらしい。親が心配したのは怪我が悪化し、本職の方でチームメイトに迷惑をかけることだっただろう。
レース直前、街は大雨に見舞われた。一瞬でずぶ濡れになってしまうレベルの雨だった。少し離れた空の下にいて「こりぁ中止かな」と思ったほどだ。そこから少し仕事が忙しくてレースのことから頭も離れていた頃、僕の携帯が鳴った。兄貴からだった。
兄「観に来てたか」
僕「仕事で行けなかった」
兄「あ、そうか。タイム的に多分優勝した。タイムはそれほど良くなかったけど、足の方が悪くならなかったから良かった。」
聞けば競技場には水たまりができ、その中でのレースだったらしい。100メートルなどは、如実にタイムが出なかったらしい。
タイムは仕方がない、勝ち切ったのだからお見事と言いたい。でっ、今度は全県大会があるらしい。で、その後は本職の方の地区予選夏季大会が始まる。勝ち上がれば全県大会、そこで勝てれば東北大会まである。わが母校はこの大会で、二十年ほど前に東北の頂点に立っている。東北の頂点までは長い道のりだが、一つずつ駆け上がって欲しい。