ドラゴンボールは揃わなかったけど彼らはそれでも旅に出た

ドラゴンボールが七つ揃ったら何がしたい?」
歩はサヤカに喫茶店で聞いた。いつもの冗談話、と言えば冗談話だったとか。それでサヤカは答えた。
「歩と二人で世界一周の旅がしたい」
それで彼らは旅に出た。普段の冗談話から始まった旅は、一年九ヶ月にも及んだ。トータルの旅費が600万強だったと言っていたように思う。僕はこの旅のDVDを持っている。
高橋歩が人間として特別スゴイとは思わない。ファンか?と聞かれればファンではないと答えると思う。それでも僕は彼の本を10冊近くは持っているはず。彼の本は(彼の出版社の本)装丁がメチャメチャカッコいい。他の出版社も影響を受けているとこあるんじゃね?と言う今日この頃。本で装丁を意識したのは、彼の本からだ。特に「自由であり続けるために僕らは夢でメシを食う」の装丁とか好きっすね。青も赤も。
彼らはその後、生まれた子どもたちとキャンピングカーで世界一周の旅に再び出た。・・・・さぁ僕らはどこへ行こうか、妻よ。別に場所でなくてもいいんだ。
僕が彼の言葉で一番好きなのは
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」だ。