史上最強のボクサーの未来が見たかった

マイクタイソンの全盛期こそが、史上最強のボクサーであることは間違いないと断言できる。あの頃のタイソンのあのスピード、あのディフェンス、あのパンチ力、あのパンチの回転力、どれをとっても驚愕、誰が立っていられるだろうか。VSモハメド・アリ、VSジョージフォアマン、VSレノックス・ルイス、VSビタリ・クリチコ、タイソンのKO勝ちしか想像できない。
では、どの時期がタイソンの全盛期かということになるが、俗に言われるマイケル・スピンクス戦の全盛期論に僕も賛成したい。
カス・ダマトが死に、ケビン・ルーニーとビル・ケイトンを解雇、ドン・キングが近づき、ボクサータイソンは坂道を下っていく。フランク・ブルーノ戦を観た兄弟子のホセ・トーレスは「カスのボクシングが全て失われてしまった」と落胆している。ケビンらがいなくなったことにより、タイソンは人間的にも坂道を転がって行くことになった(それにしてもドン・キングってスゴイ名前ですね。ドンでキングですから)。
カス・ダマトがもし生きていたら、タイソンは33歳くらいまでは無敗の無敵のチャンピオンであったかもしれない。そんなドリームが観たかったが・・・・・。