「カフカ」で行きたい

もし僕が次にバンドを組むことがあったら、名前は「カフカ」がイイと思っている。もちろんフランツ・カフカから貰った名前で。
カフカ」と言えばそれだけで、不思議な感じがかもし出されていると思う。彼の小説のファンは、プロの中にも多い。村上春樹も小説の主人公の名前に使っているし、伝説の詩誌「荒地」のメンバーの間でも、カフカは話題であったとか。チェコスロバキア、美男子、不条理、グレゴール・ザムザカフカの小説の不思議さ。眼前に浮かぶ城には辿りつけず、アメリカでは親せきらにたらい回しにされ、朝起きたら大きな虫になっている自分。そんな不条理の数々。そんな歌を唄いたい。人生とはそんなものだ。ただただ不条理が、ただただ存在してしまっている。そこでどう生きていくのか。そこで何を唄うかだろう。
次のバンド名は「カフカ」で行こう。