バスケットボール少女

何年か前に、姪っ子への手紙の返事で、詩を一遍入れたことがある。当時小学四年生だったかな、そんな彼女にでも分かるように、出来るだけ分かりやすく書いた詩だった。


「バスケットボール少女」

 こちらから五人
 あちらから五人
 限られたコートの広さを
 無限の草原へと変化させ
 十人の少女が駆け回る
 わずか一個のボールを
 決して見失わないように
 目で追い 体で追い
 熱情で追いかけて 星になる
 
 努力と努力のぶつかり合いか 
 才能と人数のぶつかり合いか
 時にそれは 心理戦かもしれない
 時にそれは 討論会かもしれない
 いや 力比べだろう と誰かが言い
 いや 表現力だ とまた誰かが言う
 五たす五が 二十人にも見えるし
 まばたき一つを挟めば 今度は
 一対一の取っ組み合いにも見えてくるからおもしろい
 
 全力であるからおもしろい
 本気の悔しさがあるからおもしろい
 小さな体に 特大の意気地があるからおもしろい
 拍手が沸き上がり 
 歓声はウナギのぼり
 会場は一つのボールとなり
 転がり出して
 弾けて 飛び出て
 リングを振わせるように

 あの少女のように
 あの全力疾走のように
 あのシュートのように
 あの声援のように
 まるで地球自体が 一つのバスケットボールであるかのように
 転がり出して
 弾けて 飛び出て
 心を奮わせるように

 君は地球を握る
 しっかりと狙いを定め
 そして想いを放つ


・・・・・って言うやつなんだけど、大会のパンフなんかにどうだろうか・・・・・(笑)。無料でいいですよ(笑)。