バッハはバッハの中の王様になった

バッハという音楽家は有名だが、バッハという名の音楽家がたくさんいたことを知る人は少ないんではないだろうか。バッハという名の音楽家はたくさんいた、そこであの一番有名なバッハは「大バッハ」呼ばれるようになった。バッハの話をしていても音楽に詳しい人なら「どのバッハ?」となってしまうから、「大バッハ」と言えばなるほど分かりやすい。バッハはバッハの中の王様になったという分けだ。
ところでバッハと言う名の音楽家が何人もいるのに、バッハと言うの名のスポーツ選手とか俳優がいないのは不思議な気がする(僕が知らないだけ?)。バッハと言う名は音楽家を生むのだろうか。そんなはずはないが、ならなぜか?ということになる。ただの偶然?。
「本質が存在に先行する」という言い回しがある。例えば肖像画にヒゲを描いてしまったからヒゲを生やしたとか、門番を雇ったから門を作ったとか(寺山修二が好んで使っていました)「本質が存在に先行する」。バッハと名付けられたから音楽家になったのか。そんな分けはないか。でもそんな分けがあったならば面白いのに。