オンザロード7「旅に想定外はつきもの」

出発時のオデッセイの走行メーター、なんと120200キロ。タイミングベルトは代えてあったが、正直不安はあった、途中で止まらないかと。まぁ止まったら仕方がない、でも、それで引き返すのはカッコ悪いなぁ。
と、まあ始めから不安を抱えたまま、それでも愛車オデッセイは容赦なく進んで行く。走るばかりではなくて、今日からは寝床でもあるのだ。この旅の運命は、このオデッセイと共にある。
手元にあるメモ帳に、家を出発したのが13時54分と記されている。土門拳記念館に到着したのが16時51分。そこを観てから出発、その後新潟まで走る。途中二度本屋に立ち寄り、街をチェック。明日のコースを考える。景色は暗くなり、ラーメン屋に入ろうかと思うも、結局は入らず、その日はコンビニ弁当を食べている。車の中で、所長から貰った小型テレビを見ながら、発泡酒も500缶一本飲んだ。テレビは「行列のできる法律相談事務所」を見ていたように思う。もう、10年近くも前のことなのに、その場面をかなりリアルに思い出すことが出来る。非日常は、やはり記憶に残り易いのか。けれどもこれが今日からは、僕の日常であるのだ。と・・・そこで、なんと、テレビが壊れた。・・・・テレビは必需品、それが、あろうことか旅の始まり、初日に突然原因不明の故障を起こしそのままお陀仏。・・・車の心配ばかりで、まさかテレビが壊れるとは完全に想定外。
テンション若干下がり、「もう寝る」と暗闇にキレては、布団に入った。