オンザロード19「僕が津和野にいる頃、秋田ではようやっと桜が咲く」

昼食にサンドイッチを食った。その後運転するも、神経が疲れているというか、それで少しだけ道の駅浜田夕日パークで休憩をした。
タカタクからメールが来て、地元では桜の花がようやっと咲きそうだとのこと。花見をするから戻って来いと冗談で書かれてあった。そういえば昨年の花見では、色々なストレスから日本酒を飲み倒し、僕はゲロまみれになった。山の上から転げ落ちて、足首のあたりを結構深く切った。友達数名に担がれながらゲロを吐いた。次の日起きて、あまりにも足の切り傷がひどいので病院に行った。消毒して貰い、抗生剤を飲んだ。そんな昨年の花見、ゲロまみれの男。今年は旅人だ。
旅人は津和野まで来た。静かな街並み、赤い橋を渡り、空を見上げればまるで天竺のような鳥居。厚くかかる雲は幻想的で、僕を恍惚感へと引き上げる。そこに森鴎外記念館があり、僕は少しだけそこにお邪魔する。
僕は森鴎外を読んだことがない。森鴎外のことをよく知らない。・・・・ここで思ったこと、彼は死に僕はまだ生命の途中であるんだなぁということ。
津和野にある道の駅で温泉に入った。地元の温泉並の素晴らしい設備の湯。
そして移動。萩に行こうか迷ったが、結局行かないことにした。ただ、この決断を、10年経とうとしている今日の日にもまだ後悔している。行けば良かったと。でもそれはもちろん手遅れな後悔である(金子みすず通りとか行きたかったなぁ)。
今日の寝床は道の駅長門峡。本日サタディナイト。僕はこの夜に、土曜の夜の大変さを知ることになり、その後は土曜の夜におびえ続けることとなる。