オンザロード23「悪者に気をつけろ、そして九州大陸へ・・・・」

昨夜姪っ子達から電話が来た。姪っ子達は三姉妹で(今では四姉妹ですが)、代わる代わる電話に出ると、最後に80歳目前の祖母が電話に出た。当時白装束の団体が、ある都市を(岐阜の辺りだったと思うが)占拠しているというニュースを見て、「悪者に気をつけろ」と心配していた。まぁ白装束のことは老婆心と言うやつです。僕は今九州目前ですから。
早朝やって来たのは海峡メッセ下関ゆめタワー。何階建てかは忘れてしまったが、そこに上るとあるものが見えた。
当時NHK大河ドラマが「宮本武蔵」で、俄かに武蔵ブームが沸き起こっていた日本。その物語の象徴ともいえるのが、あの有名な巌流島だろう。「巌流」とは佐々木小次郎のミドルネームのようなものらしい。佐々木・巌流・小次郎と。
それで下関ゆめタワーから見下ろす巌流島だけど、これがまた「小っせーっ」。ホント小さい。子どもの頃から親父に聞かされてきた宮本武蔵と言う男の、その物語のクライマックス天才佐々木小次郎との対決、その舞台巌流島。それがまさかこれほどまでに・・・。

武蔵(ムサシ)はもともと武蔵(タケゾウ)だった。イエスもいずれキリストとなった。僕は何かになれるんだろうか。このまま何者にもなれずに終わるのか。それともグレゴールザムザのようにある朝正体不明の虫にでもなるんだろうか。

そして僕はとうとう九州大陸(?)へと渡る。本州からすぐそこに九州が見えている。興奮は頂点に達している。異国の地にでも足を踏み入れるかのような心持。関門トンネルの通行料は200円。ここに来て車がこのトンネル内で止まってしまわないか心配になる。オデッセイの総走行距離は今朝の時点で122298キロメートルに達している。万が一ここで止まってしまったら、この渋滞の車が全て通行止めとなり(常にだと思われるがかなりの渋滞)、どれほどの迷惑がかかるだろうか。身が縮みあがる思い。
だがそんな心配をよそに無事通過。とうとう来ました、九州上陸。東北人からするとここはチョットした外国。