オンザロード37「地獄(別府)の後、極楽(湯布院)」

別府地獄めぐり。地獄でくつろぐ人々がたくさん。ワニ地獄とか、血の池地獄とか、お湯が噴き出してくる地獄もあったけど、その噴き出し方も非常にショボかったし、正直退屈だったけど、それでも有名なものを見たという満足感はある。退屈だけども、有名なものを見た満足感・・・これは正しい感情だろうか?。
午後からは湯布院の街を歩いた。素敵な街。大きな池があり、コイが泳いでいて、人々はそれを眺めながら、ゆるりと流れる時間を満喫していた。周りを見渡せば山。マルクシャガールの喫茶店。ひと昔前の日本映画のポスターがズラリと貼られてあり、個性的な店が立ち並ぶ。風が優しかった。太陽の日が温かかった。
ぜひとももう一度来たい街だ。出来れば恋人と、いずれは愛する家族を連れて。宿をとってゆっくりしたい街。ほろ酔いになって散歩したい街。
風呂からあがりさっぱりしたけど、院内町、ここにはメシ買うようなところあるのかな。かなりの田舎。本当に何もない。田んぼがぐるりを囲んでいる。僕の田舎よりも田舎。今目の前を通った車、「あっ秋田ナンバーだ」って言って通り過ぎて行った。そう、ここは大分県。僕は秋田県人。
夕方六時四十分。酒屋もすでに店仕舞していて、僕は自販機で缶ビールを買った。そしてやっと見つけた田舎のスーパーで、半額のソバとオニギリ二個を買って食べた。明日でとうとう九州制覇か?。