オンザロード47「片側四車線道路であわやの大惨事」

姫路城では、歩き捲くった。そう言えば熊本城でも歩き捲くったなぁ。城は歩く場所なんだなぁ。
さらに僕は姫路城から、姫路文学館まで歩いた。辿り着いたその場所に、僕は入らなかった。姫路文学館は、司馬遼太郎を特集した文学館であったが、なぜか萩原朔太郎の文学館と思い込んでここまで来た。勘違いしていた。足が棒のようだ。
とこの後のサルパラダイス号での移動中。片側四車線の道路を走行。対向車線のない、一方行の四車線道路の左から二番目の車線を走っていた。考え事をしながら(いつものことだが)、昼飯にしようと右側に見えたすき家に入ろうと右折した。左から二番目の車線から一気に。なんとなくボーっとして、片側二車線の道路を走っている感覚になっていたのだ。三車線目の僕の少し後ろを走っていた車が、すき家横の歩道まで吹っ飛んで行った。僕は急ブレーキをかけた。ぶつからなかった。相手が避けてくれたのだ。黒の軽自動車。若いお父さんが運転して、奥様と子どもが二人乗っていた。その光景を今でもはっきりと思い出せる。その車は、僕の方を一睨みすると立ち去った。僕は頭を下げた。そのまますき家の駐車場に車を乗り入れるも、体は震え、とても昼食を取る気分にはなれなかった。相手が避けれくれなければ大惨事となるところだった。頭の中に新聞の見出しが浮かんだ。恐かった。今思い出しても、リアルにぞっと悪寒が走る。
浮かない気分のまましばらく運転してから、回転寿司を食べた。時間的にも客は少なかったが、それにしてもすごいものを見た。女性店員が一人で作って、皿を洗って、会計もしていた。それだけ見にもう一度寄ってみたい気もする。