オンザロード58「高野山にて聖人になる?」

朝起きて、外は雨。ゆっくりと安全運転で出発した。
しばらく走る。雨は強まり、道の駅しみずで雨宿り。雨が止むのを待つも、雨脚は強くなるばかり。風は吹きつけ、雷まで鳴って来た。
止まない雨に出発するも、横殴りの雨。しかも土砂降り。それは前が見えないほどの土砂降り。車を止めて止むのをまた待つ。
そうやって難儀しながら、高野山に辿り着いたのは11時。まず見えた大門の迫力にビックリ。感動、スゴイ。昨日見た太陽の塔も素晴らしかったが、これもまた負けじと劣らずの凄さ。山の上から見下ろす風景も、霧がかっていて幻想的、というか神聖な雰囲気が出ていて感動してしまう。
走行苦闘の道中も、途中から道が整備されていたし、狭くなっていた道もかずら橋へと向かう道路に比べればヘッチャラだった。
真言宗の総本山である金剛峯寺を歩いた。お供え物のおさがりのお饅頭を僕は一つもらった。空海が大阪から唐に渡る時、その第二船には天台宗の開祖最澄が乗っていたと言う。何たる偶然というか、偶然の凄さというか。空海最澄は一緒に唐へと向かったのだ。ちなみに空海とは、有名なことわざの筆をあやまる弘法様と同一である。
高野山奥の院を歩いていて、僕は重要な思いにかられた。もっとも尊いものとは信仰心ではなかろうか・・・・。
ここで僕は豊臣秀吉の墓を見た。織田信長の墓も見た。信長の墓は、秀吉のそれに比べて、実に寂しいものに思えた。
そこにはUCCの社長の墓もあり、墓石はマグカップだった。
高野山は実に素晴らしき場所であった。世界遺産に申請中とのことであったが、これならばいずれ認定されるであろうと思わずにはいられなかった。