オンザロード60「奈良にてこの旅二度目の職質」

その夜二度目の職務質問を受けた。佐賀での職質に続き二度目。何をしていると聞かれ、旅をしていると答えると、何が目的だと聞いてきた。はぁー、旅自体が目的ですけど。村上春樹曰く「説明しなければ分からないということは、説明しても分からないということだ」。
それでメガネをかけた角がり警官の奥さん、ガンを患っているとのこと。なんでそんな話になったかと言うと、僕が秋田から来ているのを知って(ナンバーで)、秋田にあるよくガンに効くという温泉「玉川温泉」に行ったことがある、とそういう話から。彼は初めて会う僕に、そしてもう二度と会うことはないだろう僕に、大事な話を神妙に話した。
早朝、R166を走行中、三重県に入ってすぐのところで不思議な風景を見た。「虹の泉」どうやら芸術作品のようであり、そしてまだ作成中のようであった。凄い大掛かりなものであるが、これは誰が作っているのだろうか。個人だとしたら相当な大金持ちだろうし、市による製作とはどうしても思えない。何かの団体か。土建屋の社長さんの趣味であろうか。芸術大学の部活動のものか。謎は深まるばかりだ。
そしてその後どこへ向かったかと言えば・・・・・三重県・・・・そう伊勢神宮だ。僕は伊勢神宮の外宮の前にいた。ちなみにここに来るまで三重県への印象は薄かったが、三重県はとても素敵な場所だった。