オンザロード63「伊勢志摩で暴走族のウイリー」

道の駅伊勢志摩、今夜はここで眠ることに。
・・・・・・その夜、とうとう来た。暴走族?・・・バイク軍団が。
僕は道の駅の駐車場真ん中辺りに車を止めて眠っていたのだが、僕の車の周りを回りながら、ウイリーの練習?で遊んでいた。ちょっかい出してくるだろうか。僕の他にも車が数台あったが、何せ三重県にいて僕の車は秋田ナンバー、目立つしちょっかい出してくるとしたらまず間違いなく僕だろう。夜の深い海に囲まれた道の駅で、暴走族に囲まれた道の駅で、僕は結構ビビりながら、山口県で若者30人に囲まれた時を思い出しながら、時が、そして彼らが過ぎ去るのをじっと待った。しばらく暴走していた彼ら、けれども結局は何事もなかったかのように立ち去って行った。僕は実にホッとした。
けれどもその後も、結構車の出入りの多い道の駅で、しかも自販機の辺りに大人の人たちが数名たむろしだし、ずっとしゃべり声が聞こえた。夜中の三時まで続いた。そう、この日は金曜日だったのだ。
翌日、つまりは僕は完全に寝不足だった。
寝不足の中走り出した車は、名古屋方面に向けて、鬼のような渋滞にハマった。小説一冊読み終えてしまうのではないだろうか、というほどの渋滞に。