オンザロード71「三島由紀夫文学館は森の中」

僕は富士山を見た。巨大な、強烈な、端麗な、その美しさを見た。
本日は神奈川県の、道の駅山北で眠る。もしかしたら一番運転した日かもしれない。疲れた。

翌朝・・・・昨夜はあまり眠れなかった。この道の駅は道路の脇にあるもしもしピットのような様相で、眠るのには向いていなかったかもしれない。空は曇っている。そう言えば昨日は風呂を抜いてしまった。
山中湖は曇り空も手伝って、僕の持つイメージにピッタリな暗い霧がかった姿を見せた。県外ナンバーの釣り人が目立つ。彼らは一体何を釣り上げるんだろうか。そして、僕はどうして何も釣り上げないのだろう。
三島由紀夫文学館は、文学の森と称される広場の中にあった。現在9時12分、開館は10時である。僕はいつものごとく本を読みながらその時刻を待った。
少しの時が過ぎて、僕は念願だった三島由紀夫文学館の中にいた。三島のポスターが本か何かを買うとついてくるとのことだったが、僕はそれを買わなかった。今思えば買えばよかったと後悔。三島由紀夫のポスターが欲しい。
辻仁成が「三島の好きな作品」にコメントを寄せていた。確か一番好きな作品は「仮面の告白」だったはず。「金閣寺」が二番目だったような・・・そこは曖昧です。ちなみに僕は「金閣寺」が一番好きかな。「潮騒」とか「宴のあと」とかも好きだけど。「豊饒の海」も僕は好きだ、評価は分かれているみたいだが(評価が低い方が断然多かったような気も)。いずれにしても三島が天才であることに間違いはないだろう。凡人の僕にも、彼が天才であることは分かる。本当に分かる、という意味で分かる。
その後、忍野八海へ。観光客がかなりいたが、説明を聞いても何それって感じだった。でも、人はいっぱいでしたが・・・・。