オンザロード75「美術館と文学館で過ごす」

導かれるようにしてここへとやってきたように思う。実際は偶然に見つけたのだが、それでもこの旅の中で、ここを訪れない分けには行かなかったように思う。偶然のあとに僕は思いだした。彼は確かに高崎生まれだった。高崎から世界へ・・・・行く予定だったと思うし、実際に彼ならば行けたとも思う。しかし彼が高崎の街から出て行くことはなかった。なぜなら・・・・・。
山田かまち水彩デッサン美術館。とても良き時間を過ごせた。彼の詩が、彼の絵が、彼の言葉が、たくさんの人を勇気づけたように、僕のことも優しく包んでくれた。僕は彼の言葉の一部になったかのように。
高崎から前橋へ。僕は前橋文学館へとやってきた。文学館の前には萩原朔太郎銅像が建っていた。そこには川が流れ、優しき風が吹いていて、そして何よりも温かかった。ここは萩原朔太郎の文学館。詩人ってやっぱりカッコいい。特にあれですよね〜。学校の教科書に載ってある詩人の白黒の写真はカッコいいっすね。
その日は道の駅白沢で風呂に入り、飯を食い、そして眠る。長野の上野市から栃木の宇都宮までの約350キロの道をロマンチック街道というらしい。ドイツのそれを真似したものとのこと。姉妹道だったかな?。それにしてもここの道の駅の風呂はいいなぁ。