クロマニヨンズの「Primitive Pretty」とは?

ここからは完全に僕の妄想です・・・・。

クロマニヨンズの八枚目のオリジナルアルバム前作から二年の時を経て、とうとう発売。アルバムタイトルは「Primitive Pretty」。さてその内容は・・・・。

1・少年ロック
2・ライ麦畑と月
3・はじまりはじまり
4・僕に捧げるバラード
5・スーパーミサイルボーイです。
6・大陸のアリ
7・不思議な耳
8・海岸ドライブビール
9・時間をカバンに持つ男
10・バナナの木の下で僕
11・カンカンカン
12・情熱と笛

一曲目の「少年ロック」はヒロトがロックに出会った頃を思わせる。少年は歌の中で、「ロックが心の中からやって来た」と言っている。それは「気持ち悪いほどに気持ちが良かった」とも。
ライ麦畑と月」はサリンジャーの小説の中で、萩原朔太郎が月に吠えているのをイメージさせる。真島ならではの面白い作詞だ。サビの歌詞「月が吠えている、僕の胸の中で、それはまるで石ころのように、狼がそれを笑った」は、「少年ロック」の「ロックが心の中からやって来た」に通じるものがあると思う。
「はじまりはじまり」は「欲望ジャック」や「人間マッハ」を越える速度感を持っている。言うならばブルーハーツの「ダンスナンバー」に近いかもしれない。「始まっちまえばもう終わりさ、客もドラマも必要ないぜ、ブーン俺、俺、俺」というサビの歌詞。ヒロトらしい。
「僕に捧げるバラード」も名曲だと思う。「切ないから泣いているんじゃない、切なさが欲しくて泣いているんだ、僕だけ一人違う方を向いてた、それでもバラードはちゃんと聞こえていた」。
「スーパーミサイルボーイです。」は領土問題を嘲笑っている。北についても言っているんだろう。そして良く聴けば、それはアメリカのことでも、それにやはりは日本のことでもあるんだろう。真島らしい。
「大陸のアリ」と「不思議な耳」の二曲はミディアムテンポながらも、このアルバムのまさに中核を担っている二曲。「大陸を渡るアリを見た、川を泳ぐ鳥を見た、空を飛ぶ君を見た、僕はいつだって見る人だった」というその歌は、次の曲の「不思議な耳を持ってはいるけど、それは不思議なだけで大して役に立たない、いつか役に立つのか、立たずに枯れてしまうのか」と相まって不思議。
某ビールのCМに使われていた「海岸ドライブビール」。このアルバムの中で、そしてクロマニヨンズ全曲の中でも僕は一番好きかも知れない曲。堪らない疾走感。ビールを飲みながら、ドライブしながら、聴きたいっすね。
「時間をカバンに持つ男」は藤田嗣治のことではないだろうか。僕は勝手にそう思っている。これも聴けば聴くほど味が出る曲だ。
「バナナの木の下で僕」は優しい。バナナが木に生ったら君にあげたいから、バナナが生るのを木の下で待ちながらバナナの木の下を君が通るのも待っている、という内容。切ないっすね。
「カンカンカン」は僕の周辺では人気の曲だが、僕はそれほど好きではない。ただ、ドラムは確かにカッコいい。
そして先行シングルとなった「情熱と笛」。名曲っすね〜。雰囲気としては「エイトビート」に似ているが、僕は「情熱と笛」の方が好きだ。「情熱が笛を鳴らし、笛が情熱を呼んでいる、張力と重力の中君は、嵐のように僕を見ていろ」・・・・カッコいい歌詞だ。

スミマセン・・・・・全て僕の妄想です。フィクションですのであしからず。