「グッバイ」と「バイバイ」は結びつかない

伊坂幸太郎の「バイバイブラックバード」を読んだ。面白かった。最後について不満がある人も多いと思われるが、僕にはなんとなくあんな感じで終わるだろうと言うのは分かっていた。それを知りたがる人が多いようだが、この作品は過程を楽しむべき作品であり、結果は重要ではないと思う。それにしてもマユミはマツコデラックス以外の何者でもない。金髪でブッチャーのような三角形の体ということだったが、もうマツコっすよ、あの口ぶりは。マユミをマツコとして読み進んだ人も多いのではないだろうか。
伊坂作品の中でも、僕はこの作品が好きだ。実に面白かった。「砂漠」や「魔王」なんかが好きで、「終末のフール」は嫌いな僕。そんな中「バイバイブラックバード」はイイっすね。おススメです。
追伸として言わせていただければ、太宰の「グッバイ」へのオマージュというこの作品。太宰と伊坂が絶対的に結び付かない僕。伊坂自身もこの話が来るまで「グッバイ」を読んだことがなかったとのこと。やはり、太宰と伊坂は結びつきません。