プロレスこそが真の「なんでもあり」

言い忘れたが「松尾象山」とは餓狼伝の中のキャラクターだ。餓狼伝の中には、他にも魅力的なキャラクターがたくさん出てくるが、象山に続くナンバー2キャラクターと言えばグレート巽だろう。彼も凄過ぎる。プロレスを語る時の彼の言葉、空手に打ちのめされたレスラーに「ピストル使ってでも勝つのがプロレスだ」と一言。強烈すぎる。今流行りの格闘技の風潮「なんでもあり」・・・・それに対しても「打撃に投げ技寝技は無論、果ては反則、八百長、裏切り、裏取り引き、泣き落としにワイロ、真のなんでもあり、それこそがプロレスだ」と言い放つ。確かに最強だ。
板垣恵介の著書で、ヒクソン対猪木どっちが勝つか?の問いに、二人をリングにあげて正々堂々戦わせたら猪木は一分も持たないと書かれていた。確かに僕もそう思う。板垣氏は続ける。しかし一ヶ月後に試合をするとなれば勝つのは猪木だよ、と。猪木ならヒクソンの息子を人質にとってでも勝ちにかかると。それこそがグレート巽の言い放ったプロレスなのかもしれない。ならばプロレスは最強だろう。
ただ、松尾象山にはそれも通じないと思う。松尾象山は何よりも、自分が最強であることを優先するだろう。
このマンガには他にも、たくさんの魅力あるキャラが登場する。主人公丹波文七、伝説の天才姫川勉、爆弾小僧鞍馬彦一などなど。しかし彼らも松尾象山グレート巽の前では、存在感もかすんでしまう。
黒いおっさんは、これまた最高級のキャラクターではあるが、このマンガの中ではストーリーの為に、もしくは作者の為に登場し過ぎてしまっている。まぁ元々は別の物語のキャラクターなので仕方がないか。元巨人軍の松井の顔がモデルです・・・確かに似ている。
餓狼伝、早く再開してくれ。あと、喧嘩商売も早く再開してくれ。