アイツが丸くなったのは

「アイツは丸くなったとか」とか「昔はギラギラに尖っていたのに」とかよくそういう会話ってあると思うけど、それはそう言っている方が逃げているんだと思うんだよね。例えば丸くなったと言われたアイツは、実は色々なことを受け入れられるようになったんだと思うんだよね。それで非難している方はいつまでも受け入れられないままでいるだけだと思うんだ。例えばさぁ、世界一強い男になるって言う思いがさぁあってさぁ、でもこのちっぽけな街でも50番位の強さだったとするじゃない?それでさぁいつまでも世界一強い男を目指していてもさぁ、夢を諦めないカッコ良い男なんだろうかなぁソイツは。ただ分からない、受け入れられない、ただのダサい奴だよな。いつまでもさぁ、分からないさぁ、気付けないさぁ、そんな奴がさぁ、「アイツは丸くなった」とか言うんじゃない、往々にして。僕はいわゆる随分丸くなったけどさぁ、それはさぁ色々なさぁ、例えば不条理でくだらない仕組みでさえさぁ、受け入れる覚悟をしたってことじゃないんだろうかなぁ。それはさぁ、妥協でもさぁ、諦めでもさぁ、なくてさぁ、覚悟をしてさぁ、生きて行くってことじゃないのかなぁさぁ。
まぁさぁそういうことでさぁ、ストレスもさぁ、ムシャムシャ食いつくして、どうにかバランスを保って、そしてどこかに辿り着こうとしているんだ、きっと。それはもしかしたら何かの天辺かもしれないし、それはもしかしたら死という出口かもしれないなぁ、さぁ。