範馬勇一郎の八百長

バキの外伝が二冊同時刊行となった。花山の三巻と独歩の一巻だ。独歩の方の(タイトルは拳刃)第一話、力道山のモデルが出てくるんだけど、その相手は本当はあの木村政彦なのになんと勇一郎になっていてビックリ。それにしても力道山木村政彦の世紀の一戦は今が旬なのか、あちらこちらで使われてますね。多分「なぜ木村政彦力道山を殺さなかったのか」が出版されたからだと思うんですけど。しかもこの本には猪瀬直樹元知事がでてきてこれも偶然に旬(?笑)。
格闘マンガには大山倍達力道山と猪木のモデルが出てくるのは定番です。そんな中で板垣恵介の狼餓伝では力道山のモデルが実は猪木のモデルにバーのトイレで睾丸を握り潰され割腹自殺をしたって言うストーリーだった。夢枕獏もこのストーリーを気に入り、逆に原作の方で使いたいとかって言っていたし、僕も素晴らしいストーリーだと思う、狼餓伝の中でもお気に入りの場面です。あの猪木をモデルにした若造の目。最後二ターっと笑うんだけどまさに鬼の笑いです。本当に怖い笑い。
それにしてもバキ外伝の作画担当の二人は絵が板垣恵介そっくりですね。この他にもし外伝を描く企画があるのなら、やはりはぜひ勇次郎のを描いて欲しいし、勇一郎の生き様も木村のポジションで出て来た今回でますます興味が出てきました。いずれにしても勇次郎の世界中にいるだろう子供たちが集いトーナメントが開催されるだろう本篇の再開も楽しみです。勝手な私の希望的推測ですが。