ゼロセンから生まれたゼロセンの子供達

今話題の映画「永遠のゼロ」は百田尚樹の原作だ。僕はまだ映画は観ていないが、小説の方は読んでいる。この小説は元々売れてはいたのだが、某テレビ番組で紹介され、その人気に拍車をかけた。北村弁護士が大絶賛、涙なしでは読めないと言い、共演者のキリコと東野も読んで大号泣だったとのこと。それを聞いてまず僕は、北村弁護士他、キリコ東野も読んでいたという事実にビックリ。しかも全員泣いたと。それで嫁が読んでみたいと言い出した。それで購入して嫁の後に僕も読んだ。
映画を観た人達から特攻隊を美化しているとか記憶から消し去りたい映画だとか、色々批判が上がった。映画の方はどうなのか分からないが、百田尚樹がすぐさまやり返したように、原作では特攻隊を、そして戦争を真っ向から否定している。映画の方を観ていない僕は何とも言えないが、映画ではそのような感じがあったのかな?、でも原作者がそれを許すとは思えない・・・・あの小説で一番述べたかったことがそこだから。
映画を観た後輩の話では、良き映画で何度か泣きそうになったとのことだった。僕も観てみたいと思う。ただ、小説を読んで涙が出そうにはなりはしなかった。どこで泣くんだろうか。想像するに最後の章なんだろうけど、僕にとってはそれほどこなかったすね〜。ただとても勉強になりました。特攻隊に命ぜられた場面、それを断れるわけがない当時の環境、空気感、特攻隊で命を落とすよりも、その命令(表面上は志願ということでしたが)に反する方が勇気が必要だったということ。それは、レベルが違うけど、会社の中でもささやかながらあるのかなと、僕も本当の勇気を持とうと思う。受け入れるだけではない勇気。