メタファーで原則を崩す

昨日久しぶりに東京に行って来た。日帰りの会議。
移動の新幹線の中で、池谷裕二の「脳には妙なクセがある」を読んだ。その中で、会話の時には主導権は必ず受け手側にあるという話があって、その後の内容にチョット驚いた。例えばセールスマンが交渉の時でも、愛の告白の時でも、決定権は受け手側にあるから、ただその原則をどうにか崩せないかという話だった。そこで池谷氏曰く、その原則を崩すために必要なのは脳科学的にメタファーだというのだ。何が驚いたかってこのブログの中で数年前に僕が書いた内容と符合したからだ。正直少し意味合いは違ったけれども、セールスマンが渉外時に必要なのはメタファーだと言ったのは数年前の僕だった。購買意欲を掴み取るのはメタファーだと。それを脳科学者が最新の意見として述べているのだ。僕の掴んだ感覚は間違いなかった。びっくりした。やはりメタファーでしょ。

別の章にあったネアンデールタール人の話は面白かった。クロマニヨン人の純粋な祖先は黒人であって、白人や黄色人にはネアンデールタール人の血が混ざっているというものだった。ネアンデールタール人は確かクロマニヨン人によって滅ぼされたはず。僕はその辺に非常に興味を持ってしまった。知りたい。