本屋でいま最も熱いコーナー

昨今?「ハヤカワepi文庫」なるものがあるが非常に熱い世界を形成していると思う。今本屋で一番興奮するのは「ハヤカワepi文庫」のコーナー前であることは間違いない。僕はアゴタ・クリストフの「悪童日記」を手に取る。僕はレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を手に取る(もちろん村上春樹訳だ)。僕はカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を手に取る。僕はマイケル・バー=ゾウハーの「復讐者たち」を手に取ってみる。僕はさらに「これからの正義の話をしよう」マイケル・サンデル著にも手を伸ばす。右を見ればウエルシュの「トレイン・スポッティッング」、左を見れば「ホーキング、宇宙を語る」。熱過ぎる。熱過ぎるぜ。

その昔、幻冬舎文庫なるものが本屋さんに登場した時のキャッチフレーズが次のようなものだった。
「新しく出て行くものが、無謀をやらなくて、何が変わるのか」・・・確かこんな感じでした・・・ニュアンス的に。
でも、当時文庫界に新しく出て来た幻冬舎さんは多分緻密な計算を重ねた後に出て来たでしょう、緻密に計算された前記のキャッチフレーズと共に。新しく出て行く大人達は、不安要素を出来る限りゼロに近づけてから出て行きますから。