クロマニヨンズを僕は知っている(FIRE AGEも知っているよ)

クロマニヨンズの中で人気№1の曲は「エイトビート」とのこと。確かに良い曲ではあるが、僕の中ではそこまでではない。ちなみに僕の友達は、知りうる曲の中で世界№1が「エイトビート」と言っていた。それほどまでの名曲なんだろう。
これは引きこもりの歌だろうか。あるいは社会においてけぼりにされた大人の歌であろうか。エイトビートで、ゆっくりでも自分のペースで良いんだよって、ヒロトはそう言っているのかな。曲の入りなんかも確かにメチャクチャカッコいい。いくら心を強く閉じて塞いでいても、突き刺さって来そうなほどにカッコいい。誰にも心を開けずにいる彼らにも、ロックは優しく沁みわたるのかもしれない。
同じアルバムの中にある「スピードとナイフ」。こちらも間違いなく名曲であろう。「僕も君も変わってしまった、だから別れた」ではなく、「人が変わって行くのは当たり前のことであるけれども、変わるスピードが違い、僕達はすれ違う様になった」という歌詞。それはやはり新しい言い方であったし、古くからの真理でもあった。甲本ヒロトは天才だと思わずにはいられない歌詞だ。
この名曲二曲が収められたアルバム「FIRE AGE」。この二曲以外はパッとした曲もなく、アルバムとしては僕はあまり好きではない。現在発表されている7枚のアルバムの中でも、僕の中ではファーストアルバムと最下位を争っている。中には好きな曲もあることはある。「独房暮らし」はまあま好きだし、「海はいい」もそんなに嫌いではない。それでもアルバムとしては、先の二曲だけが浮いてしまって、それだけ、という感のあるアルバムとしては完成度が低いのではなかろうか。いや、完成度とかはどうでもいいんです、本当は。ただ、あんまり聴かないなぁ、と。聴くとしても一曲目のあと、八曲目へ飛ばして聴いてしまう僕です。