クロマニヨンズ最高傑作「ACE ROCKER」

とうとう語ります。僕の中では間違いなくクロマニヨンズの最高傑作「ACE ROCKER」。僕の周りでもかなり評価は高い。最新アルバムの方もかなり評価は高いが、「ACE ROCKER」が良過ぎたこれには敵わないというのが僕の周辺の意見だ。
「他には何も」から「シャイニング」までの五曲はぶっ飛ぶほどにいいと思う。初めてこのアルバムを聴いた時、五曲目までを聴き終えて、まだこの後に「ナンバーワン野郎」も「雷雨決行」も控えているのか、とワクワクゾクゾクしたものだった。どれほどのアルバムになるのだろうと。初めて「欲望ジャック」を聴いた時の衝撃は忘れられない。「バニシング・ポイント」はカッコ良過ぎるっしょ。僕の息子の大好きな歌は「シャイニング」だ。そして僕は「ハル」が一番好きだ。「ハル」はいいよねぇ。片想い中の人に勇気を与えまくるんじゃないだろうか。恋愛とは関係ないけど、仕事でプレッシャーバリバリの位置を頂いた僕のことも、ガッツリ勇気付けてくれた。・・・・とここまで僕はこのアルバムのことを何も語れていないことに気付く。北島さんじゃないけど、あまりに良過ぎると「なんも言えねぇ」ものですね。
六曲目の「ボッチ」。ここに来て少し一段落のアルバム。でも、もしかしたらメッセージが一番込められているのはこの曲かもしれない。太陽も富士もいつも一人孤独であるのに、あんなに雄大であんなにも輝いている、素晴らしいと。
そして「ゴーゲバゴー」を越えて先行シングル二曲へ。「ナンバーワン野郎」は震災後テレビCМでよく流れていて話題になった。震災前に作られたとか?そのようにも言われたが、それがもし本当ならちょっと恐い。雨の部分の歌詞なんかそのまんまだから。アメリカで起きたテロの前にも、真島作で「ニューヨーク」という歌があった。歌詞は「うんこも残らないい」というような歌詞だったはず。これは確実にテロ前に発売されていた。ちょっと主旨は違うものだったはずだが・・・。でも「ナンバーワン野郎」の歌詞はサビまでの部分から来るに、なぜにナンバーワン野郎となったのだろう。ずっと考えていた。なぜ?ナンバーワン野郎?。でも分からなかった。いくらかの仮説をたててみたが、どれもしっくりとは来なかった。兎にも角にも日本は今見事なほどに立ちあがった。まだまだ、これからの部分も大きいが。
そして「雷雨決行」。間違いなく名曲ですね。チョットイメージがハイロウズの「荒野はるか」とかぶります。ただ「雷雨決行」はヒロトで「荒野はるか」は真島の曲なはず。ブルーハーツ時代は歌詞を聴けばすぐにどっちが作ったのか分かったけど、ハイロウズ、そしてクロマニヨンズとなるにつれて、その境界線は不鮮明になってきていると思うのは僕だけか。ちなみにの話ですが、僕の友達は一緒くたにしていたけど「スピードとナイフ」のドアと「雷雨決行」ドアの状況は少し違うと思うので。
「49cc」初めて聴いた時にははずした曲かなと思ったけど、繰り返し聴いているとその良さが、地下水が滲み出てくるようにじわじわやって来る。なくてはならない重要な曲だと思う。
最後の二曲を、実は僕はそれほど好きではない。ただ、「ライオンとサンシャイン」は実は良い歌なのかも、と思ったりもする。「メキシコの星」だけはハッキリと好きではないです(笑)。ああ、結局はこのアルバムについて「何も言えてねぇー」っすね。
最後に一つ。このアルバム、ヒロトの気合いが半端ないと思う。その気合は歌声に如実に出ていると思う。良いものが出来たことからの気合いか?。