クロマニヨンズの「GUMBO INFERNO」はその先へ

クロマニヨンズ8枚目のアルバムも、どうやらこれで終わらないようです。もうすぐ9枚目発売なので・・・。
「旅立ちはネアンデールタール人」から始まるこのアルバム。ネアンデールタール人はどんどん移動して行ったことをフロンティア精神として、現代人の夢見る想いとシンクロしております。ところでネアンデルタール人クロマニヨン人が滅ぼしたという説がありますが、さすがクロマニヨンズ・・・どちらも在住のアルバムということで。
「流行りのクルマ」は名曲だ。大好きな一曲。「キスまでいける」の歌詞「雲は浮かんで・ただ浮かんでいた・僕らは違った・僕らは飛んでいた・風とは別の方向へ」と通じる、むしろそのまんまの大好きな歌詞です。心がシビれる。「ウォルターに一撃!」はライブ向きな一曲、カッコいいっすねぇ〜。この後の3曲はまぁまぁまぁまぁまぁーーと「緑のハッパ」で。「原子力自転車」は反原発ですかね?メロディラインも地を(血を?)這っております。最新の原発(流行遅れか?)と、原始的な自転車でそれももちろんエネルギーで、原子力と原始力とを掛け合わせ・・・「原始、女性は太陽であった」と言ったのはヒラツカさんでこれとは全く関係ありません。ハンドルとれた犬、そして名前もとれた犬。名前もとれるって言うのは実に自由だ、「犬の夢」。「B&K」でカッ飛ばした後来る名曲「キスまでいける」。僕の周りではあまり評判良くありませんが、僕は大好きな一曲、これこそ名曲と思います。ただ、キスまでいけるっていう歌詞は何まで行けるっていうことですか?やはりキスまでですかね?「雲は浮かんで・・・」の歌詞があり、分からなくなってしまいました。コンパクトミラーにチューインガムの辺りまでは確かにキスまで行く感じですが・・・誰か教えてください。
ドードードドード―」は実に爽快です。ハイロウズの「ガタガタゴー」が大好きな僕は表の「ドードードドード―」チョットブラックな裏の「ガタガタゴー」と捉えております。どちらにも乗ってみたいぜぇ。
そして「孤独の化身」へ。ブルーハーツハイロウズ、オリジナルアルバム8枚で解散や活動休止でクロマニヨンズ8枚目の今アルバムで、最後の曲がこれで、意味深ですが、ご安心ください、もうすぐ9枚目が発売です(笑)。でも歌詞が歌詞ですねぇ、君は真島で僕はヒロトとしか思えない。木星はるか遠くまできてそれでも看板をこえ曲がり角、コーツやブレイカーズやブルハやハイロウズや我々の歴史は深く、あんなことやこんなことやそんなことやどんなことに熱くなった時もあったぜ。時は長く過ぎ去り、君は飲み会から一人抜け出し、階段にポツリと腰かけ、一人寂しくグラスを傾け、そんなことを僕は知らずに皆で楽しく呑んでいた・・・グラスでも砕け散ってくれてでもいれば僕だって気付けた・・・僕は気付けなかった。もう一度だけ君は、あるいは僕は、息を潜めてかくれんぼ。君から隠れていながら、あるいは僕から隠れていながら、どうか見つけて欲しいと願っている。とにもかくにも「孤独の化身」はカッコ良く、切なく、僕の過去ともかぶりますし、あなたの過去ともかぶるのかもしれない、だから切ない。