その夢は僕に何かを示すためにやってきた

よく見る夢がある。嫁と結婚する前の付き合っている頃の状況で、彼女の方から一旦距離を置こうと言う話になり、しばらく連絡を取らなくなる。そして久しぶりに連絡を入れた僕に、彼女の別れの言葉、僕は絶望して・・・そこで目が覚める。寝ぼけたまま、絶望のまま、しばし呆然として、そこでハッと気付く。隣りにはスヤスヤと眠る嫁・・・夢か・・・。
この夢を何度も見た。一昨日の夜も見た。なんでこんな夢を見るんだろうか。僕は夢の専門家ではないから分からないけれども、確かに結婚前のつき合っている頃にこのようなことがあった。スーパーの駐車場で「少しだけ距離を置いてみよう」と彼女に言われた。僕は心がギュっと苦しかった。田舎の夜の暗い駐車場で、自販機の灯りだけが妙に眩しかった。
次の日僕は我慢できずに、彼女に電話をしてしまった。断わられると思っていたけど、デートに誘ったら以外にもОKだった。僕達はある観光地に行った。煙り上がる観光名所を歩きながら、名物のソフトクリームを食べた。・・・・僕の見る夢は、明らかにあの日の心の苦しさから来るものだと思う。あの日の絶望感が、今の僕に何かを示しにくるのかな?。僕はその夢を見るたびに、嫁の存在に改めて感謝する。日々の家事や、子育てや、弁当作りや、その他もろもろに。日々のストレスの中で、感謝の気持ちは忘れがちだが、そんな僕達家族のために、その夢はやって来るのかもしれない。
最近は見なくなったが、ずっと長年見て来た夢がある。僕は若かりし頃ディスカウントの酒屋に勤めていたが、そこに再就職する夢を何度も見た。仕事自体は楽しかったが、休みのないある種監獄のような職場だった(若かりし頃の僕にとってはということだが)。その夢を見ると、戻ってしまったか〜という何かアキラメノの溜め息が出るものだった(もちろん夢の中で)。

僕は昔考えた。夢とは夢中状態の思考ではないかと。
僕は夢についての知識は皆無で、甚だ検討ハズレのことかもしれないが、僕にはそれが真理に思える。その根拠もあるが、今日はもう眠ろうと思う、夢でも見ようかと・・・。